おたがいの“すき”を 大切にした、 シータンとソータンの ごっこあそび!

ある日のこと。広場で、シータンとソータンが あそんでいました。
ふたりは「ごっこあそび」が だ~いすき!
いつも、おいしゃさんごっこや にんじゃごっこと、いろんなごっこを、いろんな やくを えんじながら 楽しんでいます。さて、今日は 何をしているのかな……?
すると、木のかげから……「ジャーン!」
プリンセスの かっこうをした シータンと、ヒーローの かっこうをした ソータンが あらわれました!!
ヒーローが プリンセスをたすける あそびを しているみたい!

しばらくすると、ソータンが言いました。
「ぼく、かっこいいものも すきだけど、かわいいドレスも 大すき! プリンセスのかっこうも してみたいなあ!」
するとシータンも、ハッ、と思い出したように
「わたしは、こんどは ヒーローのかっこうをしたいの~!」と言いました。
こうしてふたりは、きていた いしょうを こうかんすることに……!

ヒーローになったシータンは、とつぜん、フラフラ~っと そのばに たおれこみました。
「もうダメ……。だれか、たすけて~~~……」
そこへ、プリンセスのソータンが、きらきらと あらわれます。
「わたしが来たからには、もうだいじょうぶよ!」
ビシッとポーズをきめて、こんどは プリンセスが ヒーローをたすける ごっこあそびが はじまりました。

シータンとソータンは、まるでふたごのように いつもいっしょ。
でも「すき」は、それぞれ ちがいます。
自分が「心からやりたいと 思っていること」を、すなおに つたえ合える ふたりだから。
そして、おたがいのきもちを、大切にできるふたりだから。
だからシータンとソータンは いつもなかよしで、きらきらと、楽しそうに しているんだね。
ふたりのあそびには、すきがいっぱい!
そのあとも ひろばには、ず~っと、ふたりのわらい声が ひびいていました……♡







