国と国が びょうどうに とりひきしている しるし! フェアトレードマークについて学ぼう!
スーパーで 買いものをする マリアンヌ。ふと気づくと、くだものコーナーにコックーが……。バナナを見ながら、なにやらブツブツと つぶやいています。
「よしよし、これは “フェアトレード”の しょうひんだな」
すると、すかさずマリアンヌが、
「こんにちは、コックー! ところで、“フェアトレード”って なにかしら?」
と話しかけました。
「お~、またおれは ひとりごとを 話していたか!」
ガハハ!とわらうコックー。
「これを見てくれ」
そう言うと、コックーはマリアンヌに バナナの ほうそうしに えがかれているマークを 見せました。
「このマークはなに?」
「これはな、“フェアにトレードされたしょうひん”であることを あらわしているマークなんだぜ!」
「フェアにトレード……?」
首をかしげるマリアンヌ。コックーがガハハとわらって せつめいを つづけます。
「トレードとは“ぼうえき”のこと。国どうしで食べものや せいひんなんかを 売ったり買ったりすることだ。ぼうえきっていうのは、本来は こうへいに 行わなくちゃいけないもんなんだが、かなしいことに、買うほうの国が きょくたんにやすいお金で しょうひんを買い、売るほうの国に きちんとお金が 入らないような、ふこうへいな ぼうえきも おきているんだよな」
「お金が入らず まずしくなってしまった国は、どうなってしまうのかしら……?」
心配そうに聞くマリアンヌ。
するとコックーも 少し しんみょうな おももちになりました。
「一番に えいきょうが 出てしまうのが、しょくひんのげんりょうや くだものなどを 作る人たちだな。バナナや コーヒーまめなんかの さくもつを、ろうりょくに見合わないような、とてもやすいおきゅうりょうで 作らなきゃならないんだ。しかも、お金がないから、子どもたちまで はたらかされてしまう。はたらくために 学校に行けなくなってしまう子どもも いるんだぜ」
いつもよりひくい声で、くるしそうに話します。
「だが!」
パッと顔を上げるコックー。
「そんな フェアでない とりひきをなくし、国と国の間で ふびょうどうがおきない とりひきを めざしたぼうえきのことを “フェアトレード”と言うんだ!」
「フェアトレードを行うには、作り手の ろうりょくに見合ったお金を きちんとはらうことが ひつようだ。だから、ほかのしょうひんよりも 少し高いこともあるんだが、そのおかげで まずしい国ではたらく 作り手の方たちに、正しいちんぎんを はらうことが できているんだぜ!」
こう話すとコックーは、ニッとわらって、フェアトレードをあらわす マークのついたバナナを かごの中へ入れました。
コックーのせつめいを聞いて、うんうんとうなずくマリアンヌ。
「なるほどね。いつもは 一番やすいものを!と思っていたけれど、これからは"フェアトレード"な しょうひんを えらぼうと思うわ!」とにっこり。
「そう言ってくれてうれしいぜ~!」
コックーは、またガハハとわらってお会計へ。
少し高いけど、みんながハッピー。フェアトレード、もっともっと広がるとうれしいね!!