あまった食べものを活用する、フードドライブってなんだ?
ある日のこと。かめじいとアルケミが、おかしや かんづめなど、たくさんのしょくひんをかかえて歩いていました。
「なにしてるんだ?」
たまたま通りがかったウェザリンが声をかけると、
「今から広場に、フードドライブに 行くところなんじゃ」
とかめじい。
アルケミも「もしよかったら、ウェザリンも いっしょに 行ってみない~?」
と話します。
(フードドライブ? よくわからないけど、おもしろそうだな!)
そう思ってウェザリンが広場についていくと……。
なんと、たくさんの人が広場に あつまって、もってきた食べものを「しょくひんボックス」に入れているではありませんか!
「あっ、コックーだぁ~」
「おう! アルケミ、かめじい! 今日はウェザリンも いっしょか!」
コックーに声をかけられたウェザリンは「うんっ」とうなずくと、
「ところで、みんななにしてるんだ? フードドライブって聞いたけど、いったいこれは、どういうこと……?」
と、さっそくコックーに しつもんを ぶつけます。
「そっか、ウェザリンは はじめてだもんな!フードドライブってのは、みんなの家で食べきれずに のこってしまった しょくひんを、こうしてもちよって きふすることなんだぜ」
コックーが答えると、かめじい、アルケミが、うんうんとうなずきながら せつめいを つづけます。
「みんなから あつめたしょくひんは、食べものを ひつようとする しせつやだんたい、かていに とどけられるんじゃよ」
「でも、なんでもいいわけじゃないんだぁ~。かんづめや、レトルトしょくひん、お米など、日もちするものが いいんだよねぇ~。
もちろん、あけてしまったものや しょうみきげんが近すぎるもの・切れているもの、なまものや やさいといった いたみやすいものは きふできないんだよぉ~」
3人の せつめいを 聞いたウェザリンは、はじめて知った フードドライブに きょうみしんしん!
目をキラキラと かがやかせて しつもんを つづけます。
「フードドライブって、いつもここでやっているのか?」
「おう! 月1回この広場でやっているぜ! やくしょや スーパーにある かいしゅうボックスなら いつでもつかえるから、そっちも活用してくれよな!」
「うん、わかった! おれ、もっと このかつどうを 広めたいな!!」
それから、ウェザリンは、インフィーやルーペンに そうだんして、フードドライブを知ってもらうかつどうを 行うようになりました。
スマートフォンをつかって、フードドライブにかんする じょうほうを はっしんしたり、新しいのぼりや かいしゅうボックスを作ったり……。
すると、まちの中でフードドライブをじっしする人、さんかする人、きょうみをもつ人が 一気にふえました。
「うんうん、じゅんちょうに しょくひんが あつまっているな! でも、あつまったしょくひんって、どうやって しわけされて、ひつような人のところに とどいているんだろう……?」
こんどは きふした しょくひんが どうなっていくのか? ふと気になった、ウェザリンなのでした。